わたちたちは「無責任な時代」を生きている。
2012年の国連レポートに使われていた言葉です。混沌とする現代社会において、様々なことに当てはまるように思えます。
このレポートは、気象変動と環境変化について纏められたものでした。北極などの氷床融解、アフリカの砂漠化、熱帯雨林の森林破壊がわたしたちの想像している以上のスピードで進行していると指摘されていました。7年経って、人類はこの問題解決の糸口すら見つけていないと感じます。
過去に氷河期などの自然要因の気象変動はありましたが、今ある気象変動は人為的活動により起こされているのです。であるならば、人類は叡智を活かすことでこの気象変動を修正できる可能性は残されていたのです。しかし、人類は愚かさが止まりません。「アマゾンの熱帯雨林が記録的ペースで焼失」という記事を目にして、ブログを書くことにしました。ジャングルが焼き払われる中でどれ程の生命が失われたのでしょう。https://www.bbc.com/japanese/49416822?SThisFB&fbclid=IwAR3LPw1H6onhofnX0ShMtFTJV6LMg32ehHBcSTRSP5N0ZCmMc0JVZT6DG2k
持続可能な生き方を志向する人が増えていても、大多数の人々は己れの欲望に突き動かされてしまうのです。未だいいだろう、自分一人くらいいいだろうと、環境を劣化させ破壊する行為は続いています。これから何が起こるのかといえば、おそらく気象変動の限界点は迫っているのです。
一度限界点を越えると、もう元には戻せない変化が出始め、地球上の生命体に影響が拡がるでしょう。最初は何種類かの生物を見かけなくなったということから始まり、加速度的に生物種が減ってゆくでしょう。地球は様々な生物の依存関係・共存によって成り立っているからです。やがて、人類が食していた生物にまで影響は及びます。それらは既に起き始めていると、ぼくには思えます。
遠くない将来、人類全体が食べるには明らかに足りない事態が訪れるでしょう。窮地に追い詰められた人類は、急激な生活の変化を余儀なくされます。大きな困難が世界全体を覆い、政治紛争や経済危機、戦争と飢餓が起きやすくなるでしょう。その頃になって、ようやく大多数の人々は氣づくのかもしれません。
少し考えることができる人であれば、こうした展開は容易に推察できることです。であるのに、人々は暮らし方の根本を見直そうとはしません。己れの日常を何ら変えることなく、小さな平穏は続くと思い込んでしまいたいのです。しかし、自分と家族だけの刹那な安心を求めているだけでは、時間の問題で人類生存の限界点が来てしまうのです。
ネイティブ(アメリカン)は、7世代先までを考えて物事を判断したと言います。子どもや孫たちが生きる世界を慮ること、他者そして人間以外の生物たちと共存する重要性に氣づくことも。この時代に生きるわたしたち世代は、待った無しでネイティブに学ぶ生き方にシフトすべきだと考えるのです。
この記事へのコメントはありません。