このブログを訪れてくれる方の中には、田舎の土地を探し始めている人がいるかもしれません。

土地を買うのは、度々あることではないので失敗したくないものです。田舎物件を探すときは、都会とは違う法律上のルールもあるので知っておくことが大切です。

ここでは、ぼくが10年前に八ヶ岳に土地を買うまでの経験をもとにお伝えいたします。八ヶ岳地域で見つけることに決めるまで4〜5年は本州各地の見学会などに通い、地域を絞ってから2年半くらい個別物件を見比べていたので、都合7〜8年は探していたことになります。一般人としては知っている方でしょう。

土地には地目というものがあり、農山村には大きく分けると「宅地」「農地」「山林」があります。ときどき「原野」というのもあります。

都会の人が一番取得しやすいのが「山林」です。土地の売買自体を行うのに、基本的に制限はありませんが「砂防地域」「崖条例のある地域」などの確認は欠かせません。いざ建物を建てるとなったときに様々な条件が付いている土地がありますので、費用のかかる擁壁を作らないと建築許可が下りないといったケースもあります。

「宅地」も売買はできるのですが、こうした物件は田舎の以前からある集落内あるいはその近くにあることが殆どです。つまり、その地域に住む方々との交流が欠かせないということです。予想はできると思いますが、田舎に住む人と都会に住む人では大分考え方が違います。基本的には、そのコミュニティに入れてもらうという謙虚な姿勢が必要になるでしょう。

「農地」は自由に売買できないケースが多く、都会の土地取引にはないルールがあるので氣をつけるべきです。農地の多くは「農業振興地域」に指定されていて、そこには住宅を建てることができません。農業振興地域から除外された農地は、宅地への転用許可が受けられますがそうした農地は限られています。

こうしたいわゆる「農振除外」の土地を見つけて、移住した人は田舎暮らしを志向する方の中には結構いるのですが、たいへん手間がかかるものなのです。次回は、この続きを書きます。http://morinohotori.com/how-to-countrylife/inaka_tochi2/