パーマカルチャー塾・7月の続きです。

野草チンキを仕込み終えたころから、強い雨が降り始めました。その時間は、ちょうどリビングで野草講座に参加して感じたことのシェアタイムの最中だったので、夕立のような雨に濡れることもなく、今年の塾生はつくづく天気に恵まれる人が集まっているようです。

「シャンティクティ」から「シャロム」へ戻る途中に、「すずむし荘」に立ち寄り温泉でさっぱりしました。パーマカルチャー塾では、夕食前に必ず温泉タイムがあります。資源の使い過ぎを避けるため、必要最小台数の車に分乗して温泉へ向かいます。温泉に一緒に入ると、当たり前ですが人と人は親密さが増すのですね。

夕食の後は、ヒロさん(藤田正弘氏)による快医学講座でした。「快医学」とは、自分で自分の身体にゆがみや不調を聞き(感じとり)、無理せずに気持ちのよい治療で身体を癒す、不思議な家庭医術と説明にあります。

操体法、飲尿療法、綜統医学、ライフエナジーテスト(いわゆる Oリング)の四つが、「快医学」の主要なアイテムのようです。世の中が大変な時代になってゆくので、自分自身や仲間と治療しあえるようにしてゆくのが大事と、ヒロさんは語っていました。

操体法とは、身体の関節などを動かしてみて、痛みのある方を治療するのではなく、痛くない方・氣もちの良い方へ、呼吸法と共に身体を動かして矯正してゆく一風変わった治療です。実際に目の当たりにして、被験者となった塾生のゆがみや痛みが驚くほど改善してゆくことが確認できました。

翌朝3日目の7〜10時は、前日に収まらなかった快医学の説明を受け、ヨモギの煙を使った温熱療法の実演、二人一組の操体法を塾生どおしで行い体験することができました。

ヒロさんのお住まい「世界快医学ネットワーク 八ヶ岳 心とからだの実験室」は、ぼくの家から車で5分もかからないご近所なので、妻と訪れてみたいと思っています。

ブランチの後は、ケンジー(健二さん)のまとめた図案にそってガーデン作りをリアルに進めてゆきました。マンダラガーデン、ロックスパイラルガーデン、キーホールガーデン、レイズドベッド、の4チームに分かれた塾生は、先ず現場に立ってメジャーを使いそれぞれの要素の配置を決めます。

次に、それぞれのガーデンを作るのに必要な資材は何か、どこから調達できるかをまとめ、寸法入りの完成予想図と共に発表しました。

余談になりますが、この日「シャンティクティ」に泊まりにゆく3名を確認したケンジーから「よし、この3人で竹を切り出そう」というありがたい(やっかいな)発言があり、ぼくたち3名のプチ観光の予定は修正され補講が行われたのでした(楽しかったから、いいのですが)。

3日目の最後に、卒業制作に関するオリエンテーションがありました。塾で学んだことを活かして、自分の暮らしに役立つツール、パーマカルチャーを伝える為のツールを製作するのが内容です。アイデアを出し合い、自分の参加したいものを選んでチームを作ります。個人で行うのも有りです。

ぼくは、「ガーデンデザインの為の立体ゲージ」を提案し、参加希望者が自分一人だったので止めかけたのですが、ケンジーの「面白いと思うよ!」の一言で「やるか!」と背中を押されて個人でやることに、あらら、大変なことになりました(笑)。