パーマカルチャー塾は、早くも4回目です。雨が心配される日程でしたがほとんど影響は無く、晴れ女と晴れ男の集まりのようです。
1日目、最初は宿題の発表です。ぼくは、Kenjiiさんの語った夢をいっぱい膨らませて、沢山の要素を配置したデザインを考えました。
タイトルは、ずばり「Kenjiiのエデンの園」。Kenjiiさんの語った希望の中からピックアップしたポイントは、そこに居るだけで幸せな氣もちになり、寝ているだけで食べるものがたくさん採れる庭、そして訪れる人に驚きを与えるようなモデル園、としました。下は、ぼくのデザインです。
全体としては、果樹からいろいろな実が採れる庭を想定して、北側に高く成長する果樹を、西側に中くらいの高さになる果樹を配置して、日照をたっぷり受けとめ強風は適度に抑えることができるレイアウトとしました。
高低差のある道路からはブリッジを渡ってデッキに行くことができて、そこの椅子からは庭全体を眺めることができハート型のガーデンが女性の心をつかむはずです。デッキに降る雨は雨水タンクに集まり、使用した水は同心円の畑の外周を巡って池へと流れてゆきます。デッキの下は、鶏たちが夜寝る小屋になっています。
果樹は、エデンの園に欠くことができないイチジクとリンゴをはじめ、栗、クルミ、梅、山椒、アーモンド、ブルーベリー、ジューンベリー、桃などを配置しました。池にはマコモ、ハート型の中はハーブ類、ティピ温室の周囲は様々な野菜たちが栽培されます。日陰にはそうした環境を好む、しいたけやミョウガ、蕗などを栽培します。
夜の授業で受講生が考えてきたプランを、3人ずつのチームでリアルな条件に合わせてデザインし直してみる作業を行いました。リアルな条件とは、例えば樹木のサイズはその樹種が最大になった時の直径を正確な縮尺の図面にレイアウトすることであったり、隣の畑の持ち主が別人であればそこを日陰にするような高木は植えることが出来ないことであったりします。
自分では、とても良いプランができたと考えていたデザインは、リアルな条件に合わせると要素の3分の1も入れられないことになってしまいました。我々は、ふつうホームセンターや植木屋さんで果樹を見ますが、それは幼木であり育った大きさとはまるで違うことが想定できていないのです。
「ぜんぜん入らない!」「この果樹はぜったい入れましょう」とか、ワイワイしながらプランをまとめる楽しい時間となり、タイムリミットが来なければ夜更けまで続きそうな氣はいでした。
翌日は、7時から3時間の農業実習です。長く伸びすぎている草は、刈って野菜の脇に伏せて畝の管理をします。それから、各チームが畝の空きスペースに育てたい種を選んで蒔いてゆきます。
その間に語られるKenjiiの言葉には、各自の生き方に氣づきを与えるエッセンスが含まれていて、ここに集う幸運を感じることができるのです。最後は、みんなで並んで大豆の種を蒔いては次のスペースに移りまた蒔くを繰り返しあっという間に長い畝の種まきが完了、魔法のような種まきの方法でした。
ブランチは、毎回とても美味しいのですが、もともとの素材と調理が良いことに加えて、朝から土に触れ野菜に接していることも影響しているように感じました。
食後は、梅ちゃんこと梅崎靖志さんによる「自分を活かすシゴトづくり」の講義です。数分の時間を与えられて自分のやりたいことや得意なことを棚卸して、氣づいたことをシェアしてゆくリズミカルな講義は、眠気が襲うこの時間帯にとても効果的でした。
講義の内容も、新たな自分の暮らし方を模索しているメンバーも多数いるパーマカルチャー塾の受講生にとって、とても有意義であったと思います。ぼくは、自分としてはそのフェーズは過ぎているものの、誰かから相談を受けたときの対応力が強化されたと考えています。
今回も盛りだくさんだったパーマカルチャー塾、来月が待ち遠しい学びと交流の場です。
この記事へのコメントはありません。