スギやヒノキの花粉が飛散する季節は、花粉症の方にとって不快で辛い日々だと思います。

ぼくも、以前は酷い花粉症でした。きれいな話ではないのですが、いつの間にか鼻水が垂れてきたり、朝起きたら目やにで瞼がくっ付いていたりして、かなり辛い状態でした。

当時は、その症状を抑えるために抗ヒスタミン系の薬を欠かさず飲んでいました。そうすると、鼻水は止まるのですが、くちびるや鼻がカサカサになる感じがあって喉が乾くのです。そして、頭がぼーっとして眠たくなることもありました。

大きなクシャミを連発していて、ぼくが何処にいるかすぐわかると笑ネタにされることもありました。本人はどうしようもないのですが、周りはおかしかったのでしょう。

そんな状態のぼくでしたが、7〜8年前から一切の花粉症対策の飲み薬をやめています。結果は、今でも少しは花粉症ぎみですが、ティッシュで時々鼻をかむ程度に改善しています。

なぜ、ぼくは飲み薬をやめることで症状を軽くできたのでしょう?それは、次のようなことを知ったからです。

わたし達の身体には、症状を改善しようとする機能が元々備わっていて、薬を飲むと元々ある機能が自分は働かなくていいと感じて働かなくなり退化するということです。

元々の機能が退化してしまった翌年は、さらに強い薬を飲まないと症状が治まらない、翌々年はもっと強い薬にしないと治まらない、そんな悪循環が始まり自分の改善力はどんどん下がることになります。

この理屈は花粉症に限らず、ほとんどの市販薬に当てはまることです。われわれが手にする市販薬は、症状を抑えるためのもので根本から原因を改善するものは中々目にすることがありません。

われわれは、薬を買って飲むことで一時の解放を得ていますが、それは自分の免疫力を劣化させることとイコールなのです。

花粉症の薬を飲まなくなった当初は、リバウンドが出たのだと思いますが、鼻水たらたら、くしゃみ連発、ティッシュは箱ごと常に持っている、そんな状態となりましたが、年を重ねるごとに症状が改善していったのです。

ここ数年は、食生活の改善も功を奏してきて花粉症の不快感は殆ど無くなっています。実は、ここも大きなポイントです。

杉や檜は昔から日本に植えられていたものですが、明治・大正時代に花粉症が流行っていたとは聞いたことがありません。われわれの食生活が大きく変わった戦後昭和の時代以後に育った世代から、花粉症が増大しています。

それは、化学調味料をはじめ様々な石油由来の添加物が食品に加えられてきた時期と符合します。われわれは身体に不自然な食べ物を入れることで、自らの持つ免疫力を劣化させてきている、これが花粉症や様々なアレルギーの原因と思われるのです。

ぼくも、人生の中でずーっと様々な毒素となるものを食べ飲んで暮らしてきたので、花粉症や皮膚アレルギーの悩みを抱えていました。食を改善したことで、どうやらその毒素をだいぶデトックスできてきたようです。

他にも、砂糖の摂取量が増えたことが身体に起きる様々な炎症に関係するのですが、食べ物が心身の不調の原因となっていることを知ることが大事だと、ぼくは思います。