8月は記録的な雨続きで、パーマカルチャー塾もお天氣が少し心配でしたが、今年の塾生はやはり晴れ女と晴れ男が集まっているようです。曇り気味の天候でしたが、むしろこの時期の屋外作業にはかんかん照りでない方がありがたいくらいです。

今回は、1日目が大村淳さんによる「ソーシャルパーマカルチャー」についての講座でした。奥様と共にパーマカルチャーの考え方を、地域のコミュニティに取り入れていこうとする試みを浜松市で行っている方です。

持続可能な社会を実現するために、考え方を共有できる人を増やそうとする様々な活動の紹介がありました。

ある小学校では正式な授業に「パーマカルチャー」が導入されていて、生徒たちの素晴らしい氣づきと体験になっているそうです。わたし達の学校時代もそんな授業があれば良かったのにというのが、殆どの塾生の感想でした。

ちょっと変わったワークも行われました。既に持続可能な社会が実現している未来人からの質問に、今を生きるわたし達が「困難な時代になぜそうした理想へ向かって歩めたか」を答えるのですが、自分がどういう想いでより良き生き方を目指しているのかを再確認でき、静かな感動を覚えました。

夕食後は、卒業制作のチームに分かれて作る理由とプロセスを話し合い、結果を発表しシェアしました。ぼくは、ガーデンデザインのための立体ゲージを作るチームです。下のスケッチのようなものをパーマカルチャーらしくあまりお金をかけずに作りたいと思っています。

2日目はブランチまで農作業の実習があり、大根や蕎麦の種を蒔きました。健二さんの教える蕎麦の種の蒔き方はとても簡単です。雑草が茂っている場所に、蕎麦の種を蒔いたあとその場所の雑草を刈ってそのまま伏せておくだけです。これが自然の姿で、十分発芽するそうです。

隣の畑で農薬の散布を始めてしまったので、農業実習を中断して、ティピ温室の竹組みを健二さんが手ほどきします。全員が見守るなか、曼荼羅ガーデンチームの女性たちが素敵なティピを組み上げました。ぼくも、Canvas に作る予定です。

ブランチの後は、食べられる庭作りです。ぼくたちのチームは、ロックスパイラル・ガーデンを作りました。工夫しながら螺旋状に大小の石を組んでゆきます。その石組に池となる場所から掘った土を入れるのがよく行われるやり方です。

レイズドベッド・ガーデン、キーホール・ガーデン、曼荼羅ガーデン、それぞれのチームが楽しく作業を進めました。「食べられる庭」は、今年の塾生が大凡のガーデンの形を作ります。ぼくたちの作ったガーデンで来期の受講生たちが野菜を育てることになるようです。

楽しいパーマカルチャー塾も、あっという間にあと3回です。