会場のシャロムヒュッテは満開の桜で迎えてくれました。咲きほこる花たちは、暖かくなってきた安曇野で行う農の実習が心地よいものとなることを告げている様です。
農実習ではジャガイモの植え付けを行いました。まず、種イモの下準備の仕方を教わり、包丁を片手にやってみます。コツはおへをの反対側に芽が多くあるので、それを切り落とすこと、それを日陰で数日干して切り口に皮膜が張れば植え付け可能となります。
畑に移動して、先月行った種まきの経過観察と覆いかぶさっってきた草の整理です。そしてもう一度、講師のぐっさんが種まきの手順を美しい所作で教えてくれました。カーペット状に地表を剥がし、裏側の土は叩いて種を播く場所に戻してゆきます。種を蒔いた後の鎮圧は、水撒きをしない自然農の場合はかなり固めに行うのがコツです。
夕食では「食べる瞑想」を体験しました。そのやり方は、一口食べて30回噛み、呼吸に集中することで、今ここにある自分を感じる、その最中はしゃべらないこと、これを10分続けます。自然と食べるものへの感謝の氣もちが浮かび、支えられ生かされていることへの想いへ繋がり、ぼくの場合は食事の量はそれほど要らないといった感覚が起こりました。
翌朝には「歩く瞑想」も体験しました。過去の失敗を悔いたり未来の出来事を心配したり、わたし達は今ここにいることが難しいものです。呼吸に氣づくことで、今呼吸していればそれで幸せと思える様になるということです。
今回、理論として「パーマカルチャー10の原則」も学びました。ここで簡単に説明するのは無理があるので、興味のある方にはお会いした折に時間をとってお伝えしたいと思います。
そしてもう一つ「フォレストガーデン」について、講師の庄ちゃん(庄司正昭さん)から学びました。これも簡単には説明できないのですが、要約してみます。森の特徴を観察し、その相互性を理解した上で、様々な植物の特性を把握して、フォレストガーデンを作ろうとする土地との融和を考慮しデザイン・配置してゆけば、そこからは畑とは比較にならないくらいに労力少なく食べ物を得ることができるようになる、大凡このようなことだと思います。
2日間で、頭が満杯になるようなインプットがあり、そこには新たな氣づきがたくさんありました。学びつつ、自分の考えていることと行っていることに修正を加えてゆく、そのような一年となりそうです。
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