「心整体法」のセミナーに参加しました。親しくさせていただいている西田先生からぜひにとお誘いがあり、この機会に心整体法の実際を知りたいと思いました。

「心整体法」について、西田さんは次のように述べられています。
心整体法とは、命を知り、命を感じ、命を養う「癒しの人間学」
心整体法は、時代が求める、旧くて新しい「癒しの人間学」です。
“心”を大切に、人間という生命“体”を“整える”という目的を持つ実践学問です。
心整体法は、整体修行を通じて、学ぶ者の心身を養い、成長を助けます。
成長とは、意識と行動をシフトさせることです。
依存から自立へ、そして相互共存(インタービーイング)へと向かわせることです。
成長の成果として得られるものは、「真の癒し」です。
「癒しとは、真実を知り、真理を理解することによって得られる、内なる気付きに根差した、心の平安と命の調和である。
真に癒された者は、他者の成長を助け、癒しへと導くことができるようになります。
その積み重ねが、より良い社会実現へとつながると信じています。

内なる氣づきが、心と身体を良き状態へと誘い幸せな人生に繋がる、そしてそうした個人が増えることで世の中も良き方向へ向かうとぼくは認識していますので、とても共感できる考え方です。

心整体法は、患者にとって負担となる姿勢も痛いと感じる施術もけっして行いません。その真髄は「ゆるす」「ゆるむ」「ゆだねる」、干渉しすぎずに自立をうながします。興味を持たれた方は、心身楽々堂・整体塾の HP をご覧ください。

https://shin2raku2do.biz

合宿場所は、信州・安曇野の「カミツレの宿・八寿恵荘」。日本で最初に EU 基準のオーガニック認定・BIO HOTEL®を受けた宿です。健康や自然環境に配慮した安全・安心な材質で建築し、同様な基準で選んだ食材で調理する健やかで安らぎのあるホテルです。ほんとうに居心地のよい空間とサービスで、命の洗濯となるような宿です。http://yasuesou.com/concept/

とても快適な床暖房の板の間で、心整体方の思想と基本的技術を学びました。人間とは、ごく僅かな内面のあり方の違いや身体の姿勢によって、驚くほど自身の肉体へも他者の肉体へも及ぼすものが変わるのです。合気道高段者でもある西田先生は、合気の教えの中からも引用してそうした実際を体験させてくれます。誰の身体にも起こる実感を得たうえで、わずかな力で行う施術の実際を学ぶと、心整体法への理解が深まり易くなると思いました。

7つの基本手技を学びましたが、これは野球でいえばバットの振り方を教わったことであり、ヒットやホームランを打つには継続した練習が必要になるという説明があり、この例えにも納得がありました。さらに手技の練習を行いたいと、素直に思っているところです。

西田先生のパートナーである森先生からは、心整体法に則った整腸療法を学ばせていただきました。お腹は、体の状態や心の様子を映し出しているまさに「鏡」であること。「想い」も「食べ物」も、消化できないものがお腹に溜まるのです。

日々お腹に繰り返し触れることで自分の状態を感じとり、シンプルな整腸セラピーの方法で心身の不調から回復してゆけることを教えていただきました。ココロとカラダを読み解くおなか地図を知っておくことで、分かっていなかった不調の原因が分かることにもなるのです。腸もみの初歩を学びましたが、すぐ妻に施術してあげたくなりました。

「いかに生きるか」というテーマを西田先生よりいただき、ぼくもレクチャーさせていただきました。わたしたちは、肉体だけの存在ではなく内面にこそ本質があります。そのことをお伝えし、内なる本質が示すものに添った生き方こそ理想であろうこと。そうではあっても、それが難しいものにされている要因。それら要因を先ずは知ること、そして排してゆくために行うこと。一人一人の魂を高めようとする生き方こそが、周りを変化させ、世界の行方をも変化させるであろうこと。そんなことを話させていただきました。

翌日になって、心整体法テキストの最後に書かれている言葉を知りました。

「一人ひとりが輝き、自分の身近にある一隅を照らす。
 それだけでは小さいあかりに過ぎないかもしれないが、
 その一隅を照らす人が増えていき、万のあかりとなれば、
 国全体を照らすことが出来る。」

ぼくがお伝えしたいことと同義なのでした。

素晴らしい学びとご縁がつながる2日間になった「心整体法」合宿セミナー。
シンプルで深い、その整体をさらに学びたい氣もちになりました。
皆さまも、参加されれば大きな学びとなるに違いありません。

西田先生、森先生、ご一緒した皆さま、ありがとうございました。