その5:本質である内面の成長のため

以前は、ぼくも肉料理が好きでよく食べていましたから、皆さんにえらそうに言えたものではありません。それでも氣づいていただきたいのは、「ぼくが、肉をやめたわけ・1〜3」で述べたように、少なくとも飼育の過程を考慮して肉を選ばないと、皆さんの病気リスクが高まることです。また「4」で述べたように、現在の食習慣は地球環境の持続性を危うくしてゆくでしょう。

ぼくも、最初はこういった理由が主たるものでした。そこに、内面の成長という理由がより強くなってきたのは、自分の内面が成長してきたからなのでしょう。

自分の本質が「光」「愛」であることを驚きの体験で知り、それを日々の瞑想などを通してより確かな感覚としてゆくことを続けている内に、食に対する姿勢もより明快になったのです。

全ては共生しているという理からすれば、生きとし生けるもの全ての命を尊重することになります。

哺乳動物である牛、豚、羊などは明らかに感情を持っていて、人々が溺愛しているペットの犬や猫となんら変わらないのです。魂的には、我々人間とごく近しい兄弟のようなものでしょう。

それを人間のご都合で、こちらは家畜で食べるもの、こちらはペットで愛玩するものと分けているに過ぎないのだと思います。不都合な事実に氣づこうとしていないだけではないでしょうか。

例えば、あなたが肉を目にした時に、その肉が「ペット」のものだと知っても食べることができるでしょうか?

そうした視点に氣づいたとき、ぼくは心から肉を食べることが出来なくなったのです。

氣づかせてくれたのは、TEDのメラニー・ジョイ(Melanie Joy)さんのスピーチです。ペットと家畜のくだりがとても共感できました。

http://www.ted-ja.com/2016/05/beyond-carnism-and-toward-rational-authentic-food-choices-melanie-joy-tedxmunchen.html(日本語訳つき)

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