たくさんの学びがあった年間セミナーも、いよいよ最終回です。岡本よりたかさんは、本当に素晴らしいティーチャーでした。野菜たちへの深い理解と野菜たちをとりまく世界への温かい目線が、単なるhow-to農を超えた心地よい学びの時間をもたらしていたように思います。
この日はゆるりとした始まりで「種は誰のものか?」よりたかさん著書の販売となりました。発売されて間もない本を著者がサイン入りで手渡してくれるとあって、あっという間の完売でした。わたしたちが生きるための根幹である種について様々なことが取り沙汰されていますが、この本を読まれる方はより正しい理解が得られるはずです。
座学は一年間の復習ということで、「皆さん、忘れてしまいますよね」とよりたかさん。たしかに毎回のものすごい情報量を覚えているのは至難なことです。「2年続けてセミナー受講してもらうのも、おすすめなんです」と仰るのにも納得してしまいます。セミナーで学んだことを実践して、また復習して、実践してを繰り返すことで身についてゆくのでしょう。
座学が終わって、この日のランチは軽め・やじペンキッチンさんのワンコインとは思えないクオリティのおにぎり弁当です。畑作業の終了後に懇親会を行うので、お腹いっぱいに食べないことにしました。
畑に移動するころには、雨上がりだった朝の天氣が嘘のような秋晴れに。風もほどよく吹いて、とても心地よい畑の時間です。「ここは、まだトマトやピーマンが元氣ですね」「これくらい草が生えていれば、連作障害は起きませんね」と嬉しい感想がよりたかさんから聴こえてきます。
それでも、トマトはそろそろ整理したほうがよいということで、枝を切りネットを外し支柱を分解しました。大勢でやるとあっという間に終わってしまいます。一人だと、「さあやるか」までに時間がかかったりして、畑は人力がものをいいますね。
寒冷紗の中の白菜やキャベツも順調です。3点蒔きした大根を間引きして、残した大根に土寄せします。青梗菜も間引いて、最終回なのでナスやピーマンもできるだけ収穫して皆さんにお持ち帰りいただきました。
畑作業を終了後に、ふたたび座学の会場に移動して懇親会を行いました。よりたかさんは基本的に懇親会などの出席はされないのですが、昨年まで住んで畑をしていた地元とあってでしょうか今回は参加してもらうことができました。
お料理はケータリングを頼みました。自然栽培で野菜を栽培し菜園講座も開催している「めぐみの」さんの野菜だけを使って、やまうち まさこさんが作ってくれました。どれも美味しかったですが、ぼくが特に氣にいったのは「めったら漬け」です。野菜だけなのに明太子風な味と食感があり、ごはんがとてもすすみます。
「奪う生き方から、与える生き方へ」と、よりたかさんが熱く語る場面もあり、ここに参加されている方は皆で共感することに。セミナーに参加して良かった、ほんとうに楽しかったとの感想も多数いただき、ぼくもたいへん嬉しく感じた次第です。
今年のセミナーレポートはひとまず終了ですが、来年もよりたかさんの「無肥料栽培セミナー」を開催できることになりましたので、参加されたい方はこのブログの開催告知(11月中にアップ予定)をチェックするようにしてください。来年は、3月から10月の第3日曜日に開催する予定です。
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