残すところ今月を含めて2回となった岡本よりたかさんによる年間セミナーは、9月後半の3連休中の開催となりました。
午前中の座学は、先ず秋冬野菜の苗の準備と管理についておさらいをしました。たいがいの人は、繰り返し教えてもらうことで知識の受取が確実になるのだと思います。ぼくも、ご多分にもれずそのくちです。
続いて、秋冬野菜の管理、生長の具合と土の検証、そして次のシーズンへ向けての土壌改良の方法、秋の雑草と秋の虫についてなどのレクチャーを受けました。よりたかさんの考え方は、もちろん草を刈りそれを伏せて畑を整えてゆく川口由一さんのようなやり方もあるけれど、ほとんどの人は5〜10年とかかる改良してゆく時間が待てないので、その土地の状況により天地返しや雑草堆肥などの植物性資材投入を行って、より短い期間で土を良い状態にしてゆこうとするものです。
安全な野菜を育てて食べたいと考えている人々の大多数に有効な考えでしょう。長いことは待てないのが人間の性で、やはり収穫できる喜びがあって人々は野菜作りを続けられるのだと、ぼくは思っています。
この日のランチは、なんと可愛いケータリングカーが来てくれました。Cirkus(チルクス)さんのベジ対応・ダールとほうれん草の美味しいカレーでした。温かいものが食べられるのは嬉しいですね。ここのカレー、家族にも食べさせたいと思いました。
食後は、Canvas の畑に移動して実作業です。いつものように畑の野菜の育ち方を観て、そこから読み取れることをレクチャーしてもらいます。今回はナスの状態を観て、夏バテで実を付けなくなってきたときに行う「更新剪定」のやり方も教わりました。
次に、育苗中のポットを観て現状と定植するかの判断基準の解説がありました。苗の本葉の枚数が5枚か7枚かで白菜などは定植が上手くゆくかどうかが変わってしまうのです。また、土にどの位置まで埋めるかもとても重要なことが分かりました。
セミナー参加者の皆さんで畝を整備しなおし苗を定植するのですが、実際に苗を手にすると新たな疑問も出てきたりします。中には先ほど説明があったこともあるのですが、よりたかさんは丁寧に実演して教えてくださいます。野菜を優しく扱うその手に、ぼくは惹きつけられていました。
畝で育てるメインとなる白菜とキャベツを定植した後に、コンパニオンプランツとなる春菊と小松菜を蒔いたのですが、ここでも新たに知ることがありました。春と秋では、種を蒔く密度が違うのです。氣温が野菜にとってほどよい時期となるこの時期の種まきは、春よりも薄く蒔くことになるということです。
ここでは紹介できないほどの知識・情報量をこのセミナーでは受け取ることができます。よりたかさんから詳しく学びたい方は、ぜひ年間セミナーの受講をご検討ください。来年度も、ここ Canvas で開催することが決まりましたので、募集の折にはご連絡ください。
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