よりたかさんの年間セミナー、早くも3回目です。今回は、いろいろな苗を定植し種を蒔きました。畑作業に時間を取りたいため、この日の座学は短めです。
先ず、前回までのおさらいを少し。畝を作るにあたっての考え方、初めて畑を作るときに雑草堆肥が必要になる理由、土壌が豊かになってゆくこととバクテリアの関わりなどを復習しました。
次に、本題の植え付けに関しての話がありました。よりたかさんの考えるコンパニオンプランツは畝を裸にしないことが基本にあり、窒素と炭素の循環、紫外線の吸収、保水、pH値の確保を図ることになります。
いろいろな野菜のケースバイケースのコンパニオンプランツを具体的に写真で示しながら解説いただいたので、イメージがつかみやすかったと思います。主役の野菜をうまく育てるための脇役としてのコンパニオンプランツ、この考え方は目から鱗でした。全ての野菜をしっかり収穫しようとするものではないのです。
植え付けのポイントとしては、苗には水を下から吸わせる原則、畝は濡らさないこと、根のほぐし方、根と畝の土の間に隙間は絶対作らないこと、定植後は根元だけに水をやることなどを学びました。
そして種まきでは、種の姿形を見て蒔き方を考えること、好光性種子と嫌光性種子の違い、種を競いあわせるか単独にするかの判断などの解説がありました。好光性の「光」とは、月の光をさすものということを、ぼくは初めて知りました。
お昼は、今回もとても美味しいベジ弁当でした。スタッフの美代子さんが毎回工夫して手配してくださり、参加される皆さんの楽しみにもなってきています。
午後の畑作業は、トマトの定植から始まりました。先ず、ネットが緩んでいたのでしっかりテンションがある状態にとめなおします。これは、風に吹かれた時にトマトの茎などが傷つかないためです。キュウリの場合は、ネットが緩んでいると巻きつくのをイヤがるそうです。トマトの寝かし植え、直立植え、それぞれの考え方を知り、ネギを近くに植え、周囲に撒く種の意味を教わりました。
実際の手順を見せていただいた後に、セミナー参加者が自分で定植してみます。こうした流れで、ナス、ピーマン、キュウリの苗を定植し、コンパニオンプランツとなる野菜の種を蒔きました。面白かったのは、ナスの活着を助ける割り箸を使った3点どめです。簡単なようで最初は難しいのですが、麻ひもなどを使う8の字固定よりも苗が揺れないということです。
良いペースでセミナーは進行していたのですが、芽が出ていた枝豆を定植したところで終了時間となってしまいました。今回も畑作業は残すこととなり、都合のつく皆さんに後日集まっていただき行うことにしました。
セミナー終了後に、参加できる方を募って懇親会を行いました。受講時間内に自己紹介していただく隙間もないほど毎回の内容が充実していたので、今までお互いをよく知らないままであったのです。ご縁があった皆さんと、やっと打ちとけて話す時間がもてたことを、たいへん嬉しく思っています。
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