よりたかさんの年間セミナー、この日は午後から雨予報だったので、座学と時間を入れ替え午前中に畑作業をすることにしました。
一ヶ月、手を入れてなかった畑は雑草の王国状態です。先ず、畝に茂った雑草を整理して、先月定植した野菜たちがお日様に当たれるように、風が流れるようにします。野菜たちを探しだしながら、抜く草、刈る草、残す草、雑草の特徴を知って整理してゆきます。
メインの野菜たちが成長が遅いながらもがんばっていたのに対して、コンパニオンプランツとして蒔いた種は雑草の成長スピードに負けてしまったところが多かったようです。
よりたかさんのセミナー会場となる畑では、初年度に草が十分コントロールできないのは普通ということです。2年目、3年目に、よりたかさん流の畑作りの真価が出てくるとのことです。ということなので、来年以後のセミナーではより良い状態の畑で野菜作りができそうです。
雨が降る前に、予定作業のやり方を教わるところまでは終了したかったので、定植してあった野菜全種の管理方法をレクチャーしていただきました。トマトとキュウリの芽かきと誘引、ナスとピーマンとジャガイモの芽かき、ズッキーニの受粉と管理方法、サトイモの管理方法、続けざまにインプットしたので、皆さん頭が少し混線氣味であったかもしれません。
ジャガイモの花を摘みとりながら「花をつけると、それで子孫を残そうとするんですね。そうなると、イモが太らなくなります。」と、よりたかさん。「花からできた種を蒔いた場合は、どうなりますか?」との問いには「花で子孫を残そうとするジャガイモが、育つと思います。」と、なにげない言葉にも氣づきが含まれるセミナーです。
予報通りに昼過ぎから雨足が強くなってきたので、畑作業は終了です。管理のやり方を教わっただけで、雑草がなくなり畝上でむき出しになった野菜たちの手入れは全く行えませんでした。このまま放置するのは、野菜にとって望ましくないと説明がありました。翌日に3名様の手助けをいただけたことで、6月の予定作業は無事終えることができました。
座学会場へ移動して、この日も林美代子さんが手配してくれた美味しいベジ弁当をいただきました。美代子さんの沢山あるツテのおかげで、皆さんも毎回新たに紹介されるお弁当が楽しみになっています。
午後は、畑でレクチャーのあった野菜の管理方法を図解で説明していただき、混線氣味であった頭の中身が整理できました。これを元に畑で実地して、はじめて身につくのでしょう。
次に、虫対策についての講義がありました。虫が嫌いな成分とそれが含まれる植物や材料の説明があり、酢液による対策や畑設計による防ぎ方を学びました。さらに、虫の種類ごとの対処方法をスライドにして5枚分も教わりましたが、これも実際に行う経験を通して確かな知恵になるのでしょう。
続けて、野菜の病氣とその対策についてもスライド5枚の説明がありました。病氣は、カビによるものと虫などが媒介するバクテリア・ウイルスによるものに分けられます。湿度が高いとカビによる病氣が発生しやすく、肥料分が多いと虫が寄り付きやすくなるそうです。その原因を知ったうえで、行うべきことを伝える、よりたかさんの教え方の真髄でしょう。
今回も、たいへん中身の濃かったセミナーです。参加の皆さんも、仲良くなってきました。
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