このところ暖かい日が続いたので、凍っていた地面も緩んできました。滞っていた笹の根っこを抜く作業を再開しました。
ユンボ(パワーショベルのこと)で根っこを掘り起こし易くていますが、引き抜くのはひたすら人力となります。深いところまで根っこが埋まっていて、この作業はとても疲れます。2時間で一畳分くらい進めばいいところでしょうか。少なくみても100坪くらいは行うことになります。
地面の中に埋まったままにしておくと、笹はしぶとく伸びてくるので早くなんとかしたいのだけど、一人では手が追いつきそうにありません。「根っこ抜き支援イベント」とか告知したら集まってくれる人はいるでしょうか?
根っこ抜きで土を掘り返していると、時々カブトムシの幼虫が出てきます。温かい土の布団の中にいたのに、いきなり地表に掘り上げられてしまうので、さぞ驚いていると思います。「ごめんね」と言いつつ土をかけ直してあがますが、彼らにしたら迷惑な話です。
自然との共生と言いながら、この土地を畑にするために笹を抜きユンボで土を掻き回すことは、それなりの調和があった場所を環境破壊していることになります。一旦は、数知れない命を奪っていることを疑いようもありません。
その行為も許せないと言われたとき、ぼくは次のような見解を述べることになります。
現状、これだけ地球上に人間が増えてしまったことを前提とすれば、まったく自然に手をつけずに太古のままの採取生活だけで全員が食べてゆくのは不可能だと思います。ですから、ある程度の畑や田んぼや果樹園を自然の中に作らせてもらう必要はあると考えます。
ただ、それを人間の知恵でいかに限定的な行為で済ませるようにできるか、その姿勢と行動を問われているのが環境破壊が加速している現在だと思っているのです。
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