7月の8日から一泊二日で、一人旅をしてきました。大学のときの友だちがイベントで講師をすると知り、内容を調べてみたところ同時に行われる講座も大変興味あるものだったので、この催しに参加することにしたのです。

その催しとは「鳳来寺硯といろは呼吸書法 ~自然と調和した心を感じる~」というもので、「いろはうた」、「ひふみ祝詞」を声を出して、倍音しながら、その平仮名を書いてゆくものです。

日本語の48文字に大いなる力があり、言霊、音玉には自然と調和し宇宙と繋がる秘密があるとぼくは知っていたので、この企画はとても氣になりました。催しのリンクはこちらです。
https://www.facebook.com/events/189746785010497/213066186011890/?notif_t=admin_plan_mall_activity&notif_id=1531054581607916

イベントを主催される方々の投稿にも興味をひかれ、その方たちにもお会いしてみたいと、直感が導いたのでした。達筆な方々ばかりが参加された場合に自分は書道の心得が皆無である心配を多少感じましたが、行くべしと魂は示したのです。

ご教授いただいたのは山本光輝先生、いろは呼吸書法の創案者で合氣道七段・開祖直弟子という方で、この「いろはひふみ呼吸書法」は究極の合気であると仰っていました。山本先生は、大地の浄化・活性と、人々の心身の健康、魂の浄化・覚醒を願い講演・指導されているとのことです。リンクはこちらです。http://yamamotokouki.com

午前中は、ぼくの友だちである五代名倉鳳山氏が、鳳来寺硯の1300年もの歴史、硯の採石・製作方法、良い硯とは何か、日本人と硯の関わり、その独自性を「心の器」と考えていることなどを話してくれました。

また、硯の違いによって墨をする感覚も異なることを体験するために、鳳来寺の麓で産出する鳳鳴石、中国の端渓石、歙州硯などを使って、参加の皆さんが持参したマイ墨で試す時間がありたいへん好評でした。

午後は、「いろは」を唱えながら長い呼吸とともに、息の続く限り平仮名を書いてゆく実践です。筆の持ちかたは、手首を甲側にしっかり曲げた状態を保ち穂先から一番遠いところをつかみます。手首を曲げることで、肩の力が抜けるということです。スピードスケートで金メダルをとった小平選手のスタートするときの姿勢を例に挙げられていましたが、たしかに手の甲を曲げて構えていたように記憶しています。

ところが、この持ちかたが難しいうえに筆に馴染んでいないこともあるので、ぼくは思い通りの線がなかなか引けませんでした。上手に書こうとしない。何も考えずに書く。それが教えではあるのですが、ぼくが書いたものは、ここに写真を載せることができる代物ではありません。

「いろは」を唱える中で無心で筆を走らせることができれば、たしかに大いなる効果はありそうです。ぼくは初体験でしたので、そこには至りませんでしたが、続けるほどに宇宙法則と共にあることになるのでしょう。

占領軍が「いろはにほへと」を教育から排除した理由は、ここに関係するのです。

写真は会場で買った書籍二点、この日の経験をさらに深めてゆきたいと思います。

(後編へ続く)http://morinohotori.com/taikendan_nichijyo/horaicho_2/