今回は、お友だちからの依頼でサウンドヒーリングサロンのエントランス看板を作りました。ホームページを一新された際に作られたロゴを使った素敵な看板が欲しいということで、相談しながら素材や色などを決めてゆきました。

依頼主である阿沙子さんの個性に合ったものにしたいと考え、ナチュラルさと品の良さが感じられる古材の板を探すところから始めました。諏訪のリビルディングセンタージャパンに出かけ丁度よい大きさで風合いのある板を見つけることができました。表面に無数の小さく浅い穴があったのですが、この処理は想定外に大変でした。エポキシ樹脂の接着剤にパウダーのようになった木材の削りカスを加えて練り合わせ穴を埋め、ベルトサンダーで削り平らにしてゆきました。

下処理した板に木目を活かすためリキテックスの新商品クリアジェッソを塗り、下地色にこちらも新色トランスペアレントバーントアンバーを塗りました。ベルトサンダーで削った際に古材の古びた色が無くなった部分や穴を埋めた部分の色も樹脂感が残るところがあったので、当初考えていたよりも濃いめに下地色を塗り全体の違和感が出ないようにしました。

そこにレイアウトする大きさに拡大したロゴをチャコペーパーを使って転写し、フリーハンドで白く描いてゆきます。ロゴの細い曲線部分はチューブから出したままの絵の具では筆がスムーズに動かないため、滑りが良い程度の濃度にして何度も重ね塗りすることになります。ロゴに使われているフォントは文字の角が尖ったデザインでした。こうした部分は細い筆でもきれいに描けないのでマスキングテープを貼り鋭利なカッターで塗る部分を切りとり色をのせてゆきました。屋外の看板なので、半つや仕上げ用保護ニスのサテンバーニッシュを塗り板部分は完成です。

お庭への設置は、ナチュラル感を保つことと八ヶ岳の強風にも耐えられる強度を併せ持つことを考えました。古材の柱を利用して必要最小限の板数で支える構成としました。通常であれば羽子板と呼ばれるコンクリ基礎を使って土台とするのですが、無骨さが丸出しとなってしまうので植木鉢に柱を立て中をコンクリで埋めるアイデアで作ってみました。施工の際は、コンクリが固まるまで柱がぐらつかないように周りに杭を打ち本体と仮留めしておきます。雲行きが怪しかったので、雨対策のビニール養生もほどこしました。

1日置いてコンクリートが十分固まってから、仮留めを外し板を柱に固定して完成です。留め具には、板や柱の色と違和感が出にくいようにブロンズ色の金具を使用しました。完成した看板、お友だちもとても氣にいってくれたようです。

阿沙子さんのサロン「 Ninufa 」は、沖縄の言葉で北斗七星という意味です。音叉を使ったサウンドヒーリングと、タイムウェーバーという最新の波動調整機器を使ったカウンセリングを受けることができます。詳しくはリンク先をお読みください。

https://ninufa.jp/?fbclid=IwAR2t1TL15Kl9eXY_4hrivYSGyrUZAf8huEavnkdQrUt_J3ahBR0M7dYikg0